N1文法⑤ 〜たる〜・〜たりとも・〜まじき〜

N1

〜たる〜

接続:名詞+たる+名詞

意味:〜の立場にある〜なのだから(当然〜べきだ、など)
※「たる」は立場を表す
※よく使う後ろの文:〜なければならない、〜べきだ、〜てはいけない など
その職業や立場の人はこうするべきだという使い方が多い
※かなり硬い言い方

例.「営業マンたる者、ずっと机に座っていてどうする」と若いころよく言われたものだ。
一児いちじの母たる物、仕事で失敗したくらいのことでショックを受けている暇はない。
スポーツマンたる者、ルールを遵守じゅんしゅして、正々堂々せいせいどうどうたたかわなければならない。

〜たりとも

接続:数量詞+たりとも
※1や「少し」とよく一緒に使う

意味:少しも〜ない
※極端な数を提示して、否定を強調する表現
※少し古い言い方

例.試験が終わるまでは、1分たりとも無駄にはできない。
部長の意見には、少したりとも同意どういできない。
1日たりとも、フラれた彼女のことを忘られたことはない。 フラれる:被甩

〜まじき

接続:動詞 辞書形+まじき+名詞
名詞+にあるまじき+名詞
名詞+としてあるまじき+名詞 ※だいたい「許すまじき」、「あるまじき」で使う 

意味:〜てはいけない、〜するべきではない
※その人の立場を考えると許されない態度や行為であるというときに使う
※古い表現 

例.あんなこと教師として言うまじきことだと誰でもわかるだろう。
政治家せいじかにあるまじき発言をして、解任されてしまった。
スーパーで万引まんびきするなんて、教師としてあるまじき行為だ。万引まんびき=偷竊商店的品

  

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